なぜ個人カウンセリングが必要なのか?グループとの違いから考察

IMG_4937今日は心理カウンセリングのお話をしたいと思います。

なぜ個人カウンセリングが必要なのか?

~グループとの違いから~

カウンセリングを進めてゆく過程のなかで

クライアント理解のためにいろいろな方法でカウンセラーはアプローチをしてゆきます。

みなさんもよく耳にされている『傾聴』もそのひとつです。

目の前にいらっしゃるクライアントをクライアントの有益のために、

情報収集すると同時に、クライアントの緊張を緩和し、信頼関係へと繋げてゆく。

『傾聴』は非言語においても発生しています。

カウンセラーの発するものから共感の態度はクライアントへと影響を及ぼします。

なのでカウンセラーは自己一致はもとより自己洞察や抽象度を高く思考することを

日々研鑽しています。

さてここで先日の研修の場面より、グループセッションの安全性について

まさにその場のラポール:信頼を揺らす場面がありました。

それは一つは参加者メンバーの『傾聴』力の違いと

もう一つは『質問』力の違いです。

この『質問』力もカウンセリングにおけるたいせつな

アプローチのひとつ。

この質問は相手のための質問なのか。自分の興味のための質問なのか。

相手が応えやすい質問なのか。この質問は土足で相手のこころにはいってはいないか。

たとえば ※閉ざされた質問:イエス・ノーで答える質問

はグループセッションの対話を深めません。

同時にラポールが築けていないときの閉ざされた質問は乱暴です。

たとえば日常において、初対面の方にあなたは既婚ですか?や年齢は?と質問をするくらい乱暴なのです。また知り合いくらいの関係でいきなり「ちょっと痩せた?」「ちょっと太った?」など容姿のことを投げかける質問もいかがなものでしょうか。すこし横道に

それてしまいそうなのでグループセッションの場面に戻します。

このような質問が出た場合 グループならファシリテーターが観察し介入し、促しをします。

「答えたくなかったら答えなくてもいいですよ。」や「どうしてその質問をされるのですか」など質問者に問い返します。

今回はグループセッションでの課題から

個人セッションとグループセッションの違いをお話させていただきましたが

グループセッションのリスクを知っていただけたらと思います。

それぞれクライアントの状態によりグループセッションより個人カウンセリングを臨まれるのはクライアントが一番その安全性を知っておられるからだと思いました。

ただクライアントの課題が進む過程において、グループのちからがとても有効にはたらく

場合があることも、もちろんあります。

これらを総合的に捉えながら個人カウンセリングなのかグループセッションなのか

を選ぶのに役立てばと思います。

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