パソコンの前で自分の打つ文字をおいながらデスクの資料に
目をやると・・わたしの携帯に着信のおしらせ
息子のなまえが3つも目に入り 急用であることを思わせたので
かけなおした 「もしもしどうした?」これはいつものお決まりのセリフ
このお決まりのセリフ 結婚をして自分の人生を歩んでいる息子には
数えるほどしかつかってないけれど
「あー 元気してるの?」そんなに慌てた様子もなくわたしを気づかう言葉がかえってきた
「ありがとう 元気やで うん?どうした?」
今日彼の職場の関係先から訃報が届いたのだ
「○○さんが亡くなってん」
・・・・・・
息子は父親と母親のそれぞれに連絡をくれていた
十数年前同じ職場で仕事をした共通の知人
まだ息子が生まれるまえのこと
息子は父親の仕事に憧れそして父親と同じ仕事をしている
小さいころから父親の仕事場によく連れて行ってもらっていた
そこで可愛がってもらっていたおっちゃんたちが
現在の息子の仕事での師匠であり大先輩であり
そう息子にとっては雲のうえのような存在の尊敬する大切なかたたち
・・・・・・
わたしは思い出していました
あの頃 このかたが話しておられたこと
ちょうどいまの息子と同じ年頃
将来は舞台監督になるのが夢と話してくれていましたね
みんな20代でわいわい遊んでいた懐かしいあのころ
・・・・・
今日は七夕ですね
息子と父親とともにグリーフを共有でき
私の気持ちもゆっくり穏やかに流れています
そして出会うという縁に深く感謝の思いが募りました
お通やには父親とふたり 仕事を終えてから
車を走らせるそうです
「気をつけていってらっしゃい」
「ありがとう」
そういって2度目の電話を終えた
こころよりご冥福をお祈り申し上げます
そして・・・またお会いしましょうね