月別アーカイブ: 2016年3月

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~②

20140116_113425第2部のシンポジウム

3名の先生がご自身の経験を横軸に

そして社会と共にこれからたいせつに考えゆくことを縦軸に

自殺をケアするということについて話されました

ここではそれぞれの先生のお話で印象に残っている言葉を挙げさせてもらおうと思います

みなさまの近くに届く言葉があればこころdeらぼも嬉しく思います

引土絵未先生 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研 究員)

「父子家庭である自分たちは近所のひとや学校の友達の親などにもなにも問題がなく暮らしているように、みえるよう頑張っていた いい子でいること そして周りの感情にばかり気をかけることを選ぶ子どもでした 息をするくらい自然に我慢する」

「父の連続飲酒が始まったころ仕事にいけないという父のかわりに自分が稼ぐんだと思い大学とバイトとに明け暮れるなか 帰れば父の失禁のにおいで充満した部屋を掃除しながらこんな地獄はいつまで続くんだろうと思っていましたね」

「助けてほしいといえる相手がいない父であり自分たち 唯一自分が助けを求めれると思った母の存在でしたが父から言わないでくれと言われていた」

離婚・アルコール・多重債務・疾病・後遺症とひとり抱えてしまった父の生き延びている姿がいまでも想像ができません 今、自分は子供もいます家庭 自分が思い描いてきた普通の家庭を持ち暮らしています この普通の暮らしのなかで育った子供たちは自分たちと違う家庭についていろいろと意見してきます いまはまだ子供たちの祖父の自分の母の家庭のことは知りません

知らないことはわからない だからこそ、語ることが必要ということをいま思いながら

父と同じ症状をもつ方たちと向き合う仕事をし、日々普通に普通の家庭で暮らしています

「弱さを語る強さ」と「弱さ」を抱えるということの向き合い そして「問題がないように振る舞う」必要がないと納得し、「弱さを語る」こと それが社会へつながることとなる 自殺予防の手段は「弱さ」を受け入れる社会に成立するとお話を結ばれました

 

尾角光美先生 (一般社団法人 liveon代表理事/京都府自殺対策推進協議委員)

「毎日毎日死にたいと言い続けられることを想像してみてください そしてそんな毎日の春の日 死にたいといっている母の手を放してしまった」

「自分はもうこんなふうに母の死にたいを聞かなくて済む 解放されたという安心です

しかしそれから、そう思ってしまった自分を責め続けました」

「それから私もヘルニヤを患い アルバイトもままならなくなり大学の授業料が払えないという事態におちいり、鬱と診断されました でも私には授業料を払ってくれるひとがいたのです そして 死にたいといえる相手がいたのです その相手は私の死にたいというその思いをそのまま 死にたいんやと返してくれました 私はああわかってもらえたと思えた、ただそれだけで救われたのだと思います」

こうやって自分は支えられこうして生きてこれた これがあたりまえにある社会にするには・・・と話す尾角さん これがリヴオンの理念です 自分が恩返しをしてゆくとはどうしてゆくことかと考え団体を立ち上げられました

各地で行われています自殺予防の授業より

現代日本の若者(15歳~34歳)の自殺死亡率の国際比較(内閣府2012年版自殺対策白書)より死因のトップが自殺なのが日本だけということから

日本人文化による生きづらさなのか

時薬 ときぐすりというくすりはほんとうに効くのか

死、グリーフは「乗り越える」ものなのか

終わりがないからたいせつにするものではないだろうか

と問いかけながら

生き心地ラインをちょっとチェックしてみること

助けてといっていいんだということも教えてもらいました

尾角光美先生の自殺をどう ’見る’ かを

お話しくださったと思います

自分の生きるにつなげることが大事だということ

私は共感しました

そして最後に

「ひとついつも持って帰ってほしいと思うことをお伝えします」

尾角光美先生がとてもたいせつにずっと伝えられてきたこと

一人ひとりにできる「気にかけている」発信

Don’t judge

ままに

そしてつながりのなかで支えること

教えてくれた

「たいせつに聞いてくださってありがとうございました」の言葉で結ばれました

 

市瀬晶子先生 (関西学院大学人間福祉学部助教授)

人が生まれてから死ぬまでどのように課題を乗り越えてゆくのかまたひととして行き抜くということは、そんなことを人間科学科で教えていますと自己紹介

弟の病気と死がもたらした問いについてお話しされました

「病と死が患者にもたらすものにあきらめがある あきらめとはあきらかにみるということ」

「人はどうせ死ぬのだから、今何かを一生懸命することに意味があるのか?」

スピリチュアルペイン 魂の痛み

存在の根底に関わる問いをいう

~全人的苦痛を4つの苦痛から~

社会的苦痛 身体的苦痛 精神的苦痛 スピリチュアルペイン

人生の意味への問い

価値体系の変化

苦しみの意味

罪の意識

死の恐怖

神の存在への追求

死生観に対する悩み

恩師との出会いからもうひとつのストーリーが生まれる(新しい視点)

弟の病気は死という何もかも無に帰するような絶望だけで終わるものではないのかもしれないそして15年が経ち 私たちには そのときには「分からないこと」がある

そして絶望だけには終わらない意味があると話されました

現在先生は敬虔なクリスチャンでいらっしゃいます

最後に人間と社会の学び直しに人間の弱さを前提とした考え方とアプローチが必要ではないかという問いかけで結びとされた

 

『語る』こと

3名の先生の『語る』から社会への発信力を全身で感じ

文章にするのに時間がかかりました

これは文章ではないかもしれない

私の言葉はでてきていない

当日 尾角光美さんと立ち話ができたこと

そして私なりに自殺をケアするということを考えること

私にとりましても有意義な機会でありました

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カテゴリー: 研修・勉強会参加レポート | 26件のコメント

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~①

20160326_140032去る3月26日(土)

同志社大学 今出川キャンパス 良心館にて

同志社自殺とケア研究会主催/同志社大学社会学会、同志社社会福祉教育研究支援センター、木原研究室共催

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~

木原活信・引土絵未編著 ミネルヴァ書房 出版記念シンポジウムへ参加してきました

とてもいいお天気でしたが花冷えのする京都

大学は明日をイースターに控えた オープンキャンパスで賑わっていた

第1部 日本いのちの電話連盟創立者 斎藤 友紀雄先生の基調講演は

日本いのちの電話連盟が成立してからの2年後1979年、斎藤先生が米国の自殺予防学会に出席されたときのお話からはじまりました

<サバイバー>(survivor)と称する分科会との出会いに初めは戸惑いを持たれたそうです 日本人文化との違いでしょうか?米国では遺族だけでなく、たとえば自殺が発生した学校の生徒、教師など広い意味範囲で共有し使われている<サバイバー>その意識の持ちようにこれからの日本での支援活動の根っこをみられたのではないかと感じました

そのような背景も含め

渡米の経験から日本における自死遺族支援のグループ結成に向け尽力をつくされる経緯を『自死者の名誉回復』というタイトルでお話しされました

~ケアを知ることで いのちにやさしくなれると思います~

自殺を防ぐものは治療だけではない  家族、友人の支える力もおおきな役割を果たすと思いますと オープンダイアローグでの対話の重要性をお話しされました

またひとは自分の弱さを認めてその弱さを客観的に見つめることができるとき

弱さを超えたところにある不思議ななにか 弱い時こそ強くなれる 自分を相対化できる

ということがあるように思いますという言葉

たくさんのひととの出会いを重ねてこられた真摯な、先生の魂からの言葉であると感じいりその伝えられるお姿に感銘を受けました

第2部 シンポジウム

シンポジスト

引土絵未 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研究員)

尾角光美 (一般社団法人 liveon代表理事/京都府自殺対策推進協議委員)

市瀬晶子 (関西学院大学人間福祉学部助教授)

コーディネーター

木原活信 (同志社大学社会学部教授)

第2部は私のグリーフケアの学びの原点となるといっても過言ではない

尾角光美さんの登壇のお話を書かせてもらいます

では続きは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 研修・勉強会参加レポート | 151件のコメント

[アロマdeセルフケア]実は!エンカウンターグループをしています(^_^)

20160323_145722今日、電話でお問い合わせをいただきました

[アロマdeセルフケア]は男性も参加OK!?ですか?

はい!

こころdeらぼの面識あります方

そしてご紹介いただきました方  ご参加お待ちしていますね(^_^)

今月開催の[アロマdeセルフケア]

20160307_210940今月も素晴らしい時間の共有を無事終えました

そんな3月最終日のご参加!はおひとり参加です(^_^)

おひとりの場合はピアカウンセリングとなります

先月からのリベンジで参加していただきましたのは

私の信頼のおけるカウンセラー仲間

嬉しいんです なにより なにより

こころdeらぼ エンカウンターグループに来てくれてありがとう(*^_^*)

もちろん!共有しました90分の内容はここではお話しできませんが

「ピアの力」でとても有意義な90分を実感しました

共有しました日から2日経ちますが私の気づきの課題は

どんどんアンテナを立てその後も有意義にちからとなり

カウンセラーとして精進していきたいという思いでいます

私にとりまして素晴らしい時間の共有をありがとうございます

20160323_145733

来月4月の開催日時です

お申込みお待ちしています

 

 

不妊カウンセリングwithのブログです

http://ameblo.jp/with2011/こちらから お読みください

今日はほんとうにありがとうございました

またお会いしたいです

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: アロマdeエンカウンターグループ | 86件のコメント

心理カウンセリングについて書いてみました

20160324_153425こころdeらぼ 心理カウンセラーひぐち愛峰です

心理カウンセリングをもっともっと身近に利用してもらいたい

と発信し続けはや3年が過ぎました(*^_^*)

 

だって!心理カウンセリングってなにしてるかやっぱわかんない!!!

そうですよね 私も心理カウンセラーというひとがいるということを

知らない世界で暮らしていました 笑

自分のこと ちょっと 考えたいなっ

ってときないですか?

自分の将来の組み立てを整理したいときないですか?

自分の話ちゃんと聞いてくれーって思ったことないですか?

心理カウンセリングはクライアントという来談者と

カウンセラーという訓練を受けた聴き手が

しっかり守られた空間で創りあげる世界

クライアントが自身のことにじっくり向き合う時間

日常生活から離れて自分だけの時間を使う

そのような自分と向き合う豊かな時間、空間が心理カウンセリングと

こころdeらぼは考えています

あなたの心理カウンセリングお申込みはhiguchi@cocorodelabo.com

こちらまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 個人カウンセリング・セラピーのこと | 155件のコメント

雨ニモマケズ風ニモマケズ

20160312_164236先日3月12日 大阪府立中央図書館主催の

震災展 特別講演会に足を運んだ

私のカウンセラー仲間であり宗教家でもある友人は

臨床宗教師として活動している

そのご縁で

死別の悲しみと向き合うことをテーマにした講演会や

エンカウンターグループの場 カフェdeモンク関西さんに

寄せてもらっています

今回の講演会は

~亡き人と共に生きる 東日本大震災と臨床宗教師~

臨床宗教師として宗派・宗教を超え心のケアの方法を身につける研修をされている

龍谷大学文学部真宗学科教授 鍋島 直樹先生が講師でした

宮城県南三陸町などの被災地で行った震災被災者へのこころの支援活動を

中心にお話しされました 現在でも年に何度とおとずれ

こころの支援活動をされています

講演会で紹介された先生の好きな宮沢賢治の『雨ニモマケズ』

全文をみんなで朗読しました

「賢治がいちばん言いたかったことはなんでしょう」という先生の問いかけ

みなさんはおわかりですか

賢治の詩に鍋島先生の活動の『伝えてゆくこと・つなげること』の

力の源なる物語を見つけたように思いました

先生自身も賢治とご遺族とご自身の共時性を話されていました

ひとは自分の進む道の途中で意味と出会うことがあるように思います

進む道に勇気を与えてくれるような出会いです

意味を見つけるとひとは前へ進めます

支援者も同じです

そんな今日は彼岸明けですね

20151120_103316カフェdeモンク関西

月1回開催されています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 研修・勉強会参加レポート | 3件のコメント

[アロマdeセルフケア]4月開催日時おしらせ

20160307_210806非構成的エンカウンターグループ 『アロマdeセルフケア』

4月開催日時決まりました

テーマを決めずに参加されますメンバーの 『今・ここ』のお話で繰り広げられる90分間

最後はいつも新しい自分との出会い

<グループの力>を感じとってください

■4月7日(木)  16:00~17:30

19:00~20:30

■4月22日(金) 19:00~20:30

場所 大阪天満橋カウンセリングルーム こころdeらぼ

問い合わせ★お申込みはhiguchi@cocorodelabo.com 樋口まで

■参加費 2000円

※当日メンバーがおひとりの場合は事前にご連絡させていただきます

前回3月7日のご参加はおひとりでした♡

20160307_210940おひとりの場合は3000円

ピアカウンセリングしています

3月23日開催枠

まだ参加募集しています!

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そらをみよう 本をよもう ごはんをたべよう

今日はお休み

返信したいメールをあたためて

予約していた美容室まで自転車で向かうことにした

久しぶりに丸一日の休みと自転車

バランスをとるように乗る自転車が春の柔かな風と遊ぶ

髪の手入れをしてもらい

ほんのすこしカラダもかるくなったよう

美容室をでて自転車で走る

そうだ!帰りは公園をぬけて帰ろう

公園を横切ると家までちかい

20160308_154402驚く

なに? あのピンクのグラデーション!

さくら?

さくらだよと独り言20160308_154150

「オカメサクラ」

 

 

とてもhappyな気分になり また自転車を走らせる

こんな時間大事だよなーって思い ふとそらをみた

20160308_155202夕刻の太陽がみえた

ほんの数分前のさくらと太陽

どちらも幻想的

こんな素敵なそらをみつけたささやかな喜びを抱え

もうすぐ着く家まで自転車を走らせる

 

 

 

 

 

 

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セラピストは訓練を受けています

20150819_160330こんにちは

こころdeらぼ セラピストのひぐち愛峰です

カウンセリングにおきまして

[クライアントの問題・課題を明確にしクライアントの目指すゴールに向けて伴走する] 

これがカウンセラーやセラピストの仕事です

そしてこの作業はカウンセリングという決められたのなかでおこなわれます

このというのがとても大事です

カウンセリングは非日常なのです

 

ときにカウンセラーやセラピストはこのに守られています

この意味は訓練を積み、プロであるカウンセラーやセラピストなら

理解できるはず

またこの訓練は一度受けると一生ものというようなものではない

だからわたしは現在も訓練の時間を持っている

そのひとつにエンカウンターグループの参加

メンバーとして参加する場合

ファシリテーターとして参加する場合

コ・ファシリテーターとして参加する場合

まったく違う視点で『場』をみたり 『自分』を感じたりできる

そしてあたりまえだがわたしもひととして進化しているわけだから

数年前の自分ではないわけで・・・

そんなわたしはなかなかの教材でもあります

このグループエンカウンターにもがあります

メンバーひとりひとりを尊重し守るため

今日も基本を大切にカウンセリングに臨みたいと思います

20141229_132804個人カウンセリングのお問い合わせは

higuchi@cocoroderabo.comこちらまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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すばらしい悲しみ 

20150315_173720『すばらしい悲しみ』good grief

~グリーフが癒される10の段階~

グレンジャー・E・ウエストバーグ

水澤都加佐 水澤寧子 共訳

いまからちょうど1年前の3月に出会った一冊

タイトルに「希望」をみつけたような気持ちになって

いろんな悲しみをもっと知ってみようと思った

人は誰でも、その生涯において幾度か、自分の愛する人やものの喪失に直面しなければなりません。この本は、そんなすべての人のためにあるのです (本文抜粋)

仕事の資料をつくるため

本棚を整理していて 

いまもう一度手にした一冊です

再読したいと思います

20151230_140706もし いま ひとりで抱えているのなら

higuchi@cocorodelabo.com

こちらまでメールください

ひとりで抱えないで

こころdeらぼ

 

 

 

 

 

 

 

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