日別アーカイブ: 2019年12月1日

グリーフケアと来談者中心療法の関係について

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人間性心理学は精神分析や行動主義の流れから

主体性や創造性そして自己実現といいます

人間の健康的で肯定的な側面を強調した心理学です。

そこでグリーフケアと心理療法の関係について

記しておきたいと思います。

 

心理療法のひとつにRogers,Ⅽ.R.により創始された来談者(クライアント)中心療法があります。

人間には潜在的な成長力や自己実現への欲求があると考え、問題の所存についてどのように向き合ってゆけばいいのか最もよく知っているのはクライアント自身であると考えました。また無条件の肯定的配慮・共感的理解・自己一致の3条件をセラピストの態度として挙げています。

 

死別による喪失体験から悲嘆(グリーフ)を抱えることは

誰しも起こりうる

その人なりの自然な反応であり感情であり過程です。

ただ文化・慣習・地域性の希薄化そして家族の在りようなど

現代社会における諸般の事情から

グリーフをひとりで抱えこんでしまうということが問題とされます。

抱えると抱え込むは似て非なるものだと考えます。

 

Rogers,Ⅽ.R.の自己理論より

これまで自分自身が体験したことや他者からの評価による価値づけられた自己概念と

個人的で主観的な体験である経験が一致している領域を自己一致と呼んでいます。

その領域について自己概念と体験のバランスが崩れると不安定な心理状態となります。

 

日常生活に支障が起こっていると感じられたとき

来談者(クライアント)中心療法によるカウンセリングは

クライアントのペースで今・ここの体験をたいせつに肯定的側面と同じように

否定的な側面も受容できる状態、自己を見つめ直し自分自身を受容できる

自己一致領域を広げてゆく心理療法なのです。

このカウンセリングプロセスから

本来持っているそのひとの成長の力へと繫がり

グリーフを抱えながら生きてゆくということ

人間力の意識化となるのではないでしょうか。

 

 

※ただしこれは一つの心理療法であり実際のカウンセリングが

全て来談者(クライアント)中心療法ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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