私が「エンカウンター・グループ」と出会いましたのはカウンセリングを学ぶ過程で、講師の先生を含めた8名~10名の生徒が椅子を丸く並べてすわり自己紹介からはじまり、先生が用意されたテーマについて自由に話すという実践体験が初めての出会いでした。
その後、放送大学の面接授業や、いろいろ開催されている場に参加してカウンセラーとしてまたひととして学びを深めてゆきました。
エンカウンターグループは来談者中心療法で知られるカール・ロジャースが開発したカウンセリングの方法であり 構成的エンカウンターと非構成的エンカウンターがあります。前者はあらかじめテーマ(課題)が用意されています。後者はテーマが用意されていないです。
エンカウンターとは「出会い」という意味です。この言葉のほうがみなさんもしっくりとなじまれるんじゃあないでしょうか? 出会いの場を共有する仲間ですね。 参加されるかたがお互いを手がかりに自己理解や他者理解を深めてゆきます。なのでこの場は安心した場であることがとても大切です。そしてこのような場を促進していく役をファシリテーター(リーダー)といいます。
人々が、お互いを尊重し、自分の可能性を安心して育てていけるような生き方や人間関係を探求していくための時間と場所を提供するものであります。
ゆったりとした時間の流れの中で、自由な話し合いを中心に過ごします。年齢や性別、職業や地位にとらわれない安全な雰囲気の中で、他者に対して批判や評価は一切おこないません。よって自分や他者の声に耳を傾けることができるのでしょう。そして、さまざまな人との出会いや新たな自分の発見を通して、生き方の広がり・深まり・豊かさのためのヒントが得られるかも知れません。
この場ではなされたことやだれかの個人的な体験などは他言しないでこの場においてかえります。(守秘のルール)
現在では、このようなエンカウンターグループから発展した、多様なグループの実践がさまざまな分野で積み重ねられており、大きな成果が得られています。
教育・医療・福祉・産業・地域社会・家庭での建設的な人間関係や組織づくりに多様なエンカウンターグループが実施されています。
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