みなさん。秋の夜長はどう過ごされていますか。
私の担当していますグリーフケアの授業項目「マスメディアと死生学」では映画や書籍、新聞・ラジオ・テレビなどマス・コミュニケーション作品を通じて自分の生や死、そしてたいせつな人との関わりを意識し死生に関する考察を深めていただくことを目標にしています。
「あの1本の映画が、私の人生を変えた」
「この漫画は人生のバイブルなんです」
そんな作品との出会いを通じて今期も学生のみなさんと共に
死生観を拡げそして深めてゆく授業にしたいと思います。
今夜は『しあわせな人生の選択』をWOWOWで鑑賞。
命の儚さに思いを馳せて今の自分の生き方を振り返り
愛する者を喪う悲しみを思い
自分のたいせつな人たちとの関係を見直す機会となりました。
そして
死生学入門 石丸昌彦 放送大学の教科書を再読
宗教学者 島薗進 「日本人の死生観を読む」の一節を紹介致します。
~自らの死を予期してそれに備えること
死を間近にした経験を支えとして生きる生き方
死後の生についてまとまった考えを持つこと
死者とともにあることを強く意識する生の形
他者との死別の悲しみを重く受け止めて生きること
文学作品のなかにこれらのテーマはふんだんに見いだされるから
、文学作品には死生観の表出として読むことができるものが少なくない~
季節の変わり目どうぞご自愛してお過ごしくださいませ。
こころdeらぼ 樋口