年別アーカイブ: 2016年

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~②

20140116_113425第2部のシンポジウム

3名の先生がご自身の経験を横軸に

そして社会と共にこれからたいせつに考えゆくことを縦軸に

自殺をケアするということについて話されました

ここではそれぞれの先生のお話で印象に残っている言葉を挙げさせてもらおうと思います

みなさまの近くに届く言葉があればこころdeらぼも嬉しく思います

引土絵未先生 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研 究員)

「父子家庭である自分たちは近所のひとや学校の友達の親などにもなにも問題がなく暮らしているように、みえるよう頑張っていた いい子でいること そして周りの感情にばかり気をかけることを選ぶ子どもでした 息をするくらい自然に我慢する」

「父の連続飲酒が始まったころ仕事にいけないという父のかわりに自分が稼ぐんだと思い大学とバイトとに明け暮れるなか 帰れば父の失禁のにおいで充満した部屋を掃除しながらこんな地獄はいつまで続くんだろうと思っていましたね」

「助けてほしいといえる相手がいない父であり自分たち 唯一自分が助けを求めれると思った母の存在でしたが父から言わないでくれと言われていた」

離婚・アルコール・多重債務・疾病・後遺症とひとり抱えてしまった父の生き延びている姿がいまでも想像ができません 今、自分は子供もいます家庭 自分が思い描いてきた普通の家庭を持ち暮らしています この普通の暮らしのなかで育った子供たちは自分たちと違う家庭についていろいろと意見してきます いまはまだ子供たちの祖父の自分の母の家庭のことは知りません

知らないことはわからない だからこそ、語ることが必要ということをいま思いながら

父と同じ症状をもつ方たちと向き合う仕事をし、日々普通に普通の家庭で暮らしています

「弱さを語る強さ」と「弱さ」を抱えるということの向き合い そして「問題がないように振る舞う」必要がないと納得し、「弱さを語る」こと それが社会へつながることとなる 自殺予防の手段は「弱さ」を受け入れる社会に成立するとお話を結ばれました

 

尾角光美先生 (一般社団法人 liveon代表理事/京都府自殺対策推進協議委員)

「毎日毎日死にたいと言い続けられることを想像してみてください そしてそんな毎日の春の日 死にたいといっている母の手を放してしまった」

「自分はもうこんなふうに母の死にたいを聞かなくて済む 解放されたという安心です

しかしそれから、そう思ってしまった自分を責め続けました」

「それから私もヘルニヤを患い アルバイトもままならなくなり大学の授業料が払えないという事態におちいり、鬱と診断されました でも私には授業料を払ってくれるひとがいたのです そして 死にたいといえる相手がいたのです その相手は私の死にたいというその思いをそのまま 死にたいんやと返してくれました 私はああわかってもらえたと思えた、ただそれだけで救われたのだと思います」

こうやって自分は支えられこうして生きてこれた これがあたりまえにある社会にするには・・・と話す尾角さん これがリヴオンの理念です 自分が恩返しをしてゆくとはどうしてゆくことかと考え団体を立ち上げられました

各地で行われています自殺予防の授業より

現代日本の若者(15歳~34歳)の自殺死亡率の国際比較(内閣府2012年版自殺対策白書)より死因のトップが自殺なのが日本だけということから

日本人文化による生きづらさなのか

時薬 ときぐすりというくすりはほんとうに効くのか

死、グリーフは「乗り越える」ものなのか

終わりがないからたいせつにするものではないだろうか

と問いかけながら

生き心地ラインをちょっとチェックしてみること

助けてといっていいんだということも教えてもらいました

尾角光美先生の自殺をどう ’見る’ かを

お話しくださったと思います

自分の生きるにつなげることが大事だということ

私は共感しました

そして最後に

「ひとついつも持って帰ってほしいと思うことをお伝えします」

尾角光美先生がとてもたいせつにずっと伝えられてきたこと

一人ひとりにできる「気にかけている」発信

Don’t judge

ままに

そしてつながりのなかで支えること

教えてくれた

「たいせつに聞いてくださってありがとうございました」の言葉で結ばれました

 

市瀬晶子先生 (関西学院大学人間福祉学部助教授)

人が生まれてから死ぬまでどのように課題を乗り越えてゆくのかまたひととして行き抜くということは、そんなことを人間科学科で教えていますと自己紹介

弟の病気と死がもたらした問いについてお話しされました

「病と死が患者にもたらすものにあきらめがある あきらめとはあきらかにみるということ」

「人はどうせ死ぬのだから、今何かを一生懸命することに意味があるのか?」

スピリチュアルペイン 魂の痛み

存在の根底に関わる問いをいう

~全人的苦痛を4つの苦痛から~

社会的苦痛 身体的苦痛 精神的苦痛 スピリチュアルペイン

人生の意味への問い

価値体系の変化

苦しみの意味

罪の意識

死の恐怖

神の存在への追求

死生観に対する悩み

恩師との出会いからもうひとつのストーリーが生まれる(新しい視点)

弟の病気は死という何もかも無に帰するような絶望だけで終わるものではないのかもしれないそして15年が経ち 私たちには そのときには「分からないこと」がある

そして絶望だけには終わらない意味があると話されました

現在先生は敬虔なクリスチャンでいらっしゃいます

最後に人間と社会の学び直しに人間の弱さを前提とした考え方とアプローチが必要ではないかという問いかけで結びとされた

 

『語る』こと

3名の先生の『語る』から社会への発信力を全身で感じ

文章にするのに時間がかかりました

これは文章ではないかもしれない

私の言葉はでてきていない

当日 尾角光美さんと立ち話ができたこと

そして私なりに自殺をケアするということを考えること

私にとりましても有意義な機会でありました

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カテゴリー: 研修・勉強会参加レポート | 5,674件のコメント

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~①

20160326_140032去る3月26日(土)

同志社大学 今出川キャンパス 良心館にて

同志社自殺とケア研究会主催/同志社大学社会学会、同志社社会福祉教育研究支援センター、木原研究室共催

自殺をケアするということ~「弱さ」へのまなざしからみえるもの~

木原活信・引土絵未編著 ミネルヴァ書房 出版記念シンポジウムへ参加してきました

とてもいいお天気でしたが花冷えのする京都

大学は明日をイースターに控えた オープンキャンパスで賑わっていた

第1部 日本いのちの電話連盟創立者 斎藤 友紀雄先生の基調講演は

日本いのちの電話連盟が成立してからの2年後1979年、斎藤先生が米国の自殺予防学会に出席されたときのお話からはじまりました

<サバイバー>(survivor)と称する分科会との出会いに初めは戸惑いを持たれたそうです 日本人文化との違いでしょうか?米国では遺族だけでなく、たとえば自殺が発生した学校の生徒、教師など広い意味範囲で共有し使われている<サバイバー>その意識の持ちようにこれからの日本での支援活動の根っこをみられたのではないかと感じました

そのような背景も含め

渡米の経験から日本における自死遺族支援のグループ結成に向け尽力をつくされる経緯を『自死者の名誉回復』というタイトルでお話しされました

~ケアを知ることで いのちにやさしくなれると思います~

自殺を防ぐものは治療だけではない  家族、友人の支える力もおおきな役割を果たすと思いますと オープンダイアローグでの対話の重要性をお話しされました

またひとは自分の弱さを認めてその弱さを客観的に見つめることができるとき

弱さを超えたところにある不思議ななにか 弱い時こそ強くなれる 自分を相対化できる

ということがあるように思いますという言葉

たくさんのひととの出会いを重ねてこられた真摯な、先生の魂からの言葉であると感じいりその伝えられるお姿に感銘を受けました

第2部 シンポジウム

シンポジスト

引土絵未 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部外来研究員)

尾角光美 (一般社団法人 liveon代表理事/京都府自殺対策推進協議委員)

市瀬晶子 (関西学院大学人間福祉学部助教授)

コーディネーター

木原活信 (同志社大学社会学部教授)

第2部は私のグリーフケアの学びの原点となるといっても過言ではない

尾角光美さんの登壇のお話を書かせてもらいます

では続きは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 研修・勉強会参加レポート | 4,892件のコメント

[アロマdeセルフケア]実は!エンカウンターグループをしています(^_^)

20160323_145722今日、電話でお問い合わせをいただきました

[アロマdeセルフケア]は男性も参加OK!?ですか?

はい!

こころdeらぼの面識あります方

そしてご紹介いただきました方  ご参加お待ちしていますね(^_^)

今月開催の[アロマdeセルフケア]

20160307_210940今月も素晴らしい時間の共有を無事終えました

そんな3月最終日のご参加!はおひとり参加です(^_^)

おひとりの場合はピアカウンセリングとなります

先月からのリベンジで参加していただきましたのは

私の信頼のおけるカウンセラー仲間

嬉しいんです なにより なにより

こころdeらぼ エンカウンターグループに来てくれてありがとう(*^_^*)

もちろん!共有しました90分の内容はここではお話しできませんが

「ピアの力」でとても有意義な90分を実感しました

共有しました日から2日経ちますが私の気づきの課題は

どんどんアンテナを立てその後も有意義にちからとなり

カウンセラーとして精進していきたいという思いでいます

私にとりまして素晴らしい時間の共有をありがとうございます

20160323_145733

来月4月の開催日時です

お申込みお待ちしています

 

 

不妊カウンセリングwithのブログです

http://ameblo.jp/with2011/こちらから お読みください

今日はほんとうにありがとうございました

またお会いしたいです

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: アロマdeエンカウンターグループ | 5,699件のコメント

心理カウンセリングについて書いてみました

20160324_153425こころdeらぼ 心理カウンセラーひぐち愛峰です

心理カウンセリングをもっともっと身近に利用してもらいたい

と発信し続けはや3年が過ぎました(*^_^*)

 

だって!心理カウンセリングってなにしてるかやっぱわかんない!!!

そうですよね 私も心理カウンセラーというひとがいるということを

知らない世界で暮らしていました 笑

自分のこと ちょっと 考えたいなっ

ってときないですか?

自分の将来の組み立てを整理したいときないですか?

自分の話ちゃんと聞いてくれーって思ったことないですか?

心理カウンセリングはクライアントという来談者と

カウンセラーという訓練を受けた聴き手が

しっかり守られた空間で創りあげる世界

クライアントが自身のことにじっくり向き合う時間

日常生活から離れて自分だけの時間を使う

そのような自分と向き合う豊かな時間、空間が心理カウンセリングと

こころdeらぼは考えています

あなたの心理カウンセリングお申込みはhiguchi@cocorodelabo.com

こちらまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 個人カウンセリング・セラピーのこと | 1件のコメント

雨ニモマケズ風ニモマケズ

20160312_164236先日3月12日 大阪府立中央図書館主催の

震災展 特別講演会に足を運んだ

私のカウンセラー仲間であり宗教家でもある友人は

臨床宗教師として活動している

そのご縁で

死別の悲しみと向き合うことをテーマにした講演会や

エンカウンターグループの場 カフェdeモンク関西さんに

寄せてもらっています

今回の講演会は

~亡き人と共に生きる 東日本大震災と臨床宗教師~

臨床宗教師として宗派・宗教を超え心のケアの方法を身につける研修をされている

龍谷大学文学部真宗学科教授 鍋島 直樹先生が講師でした

宮城県南三陸町などの被災地で行った震災被災者へのこころの支援活動を

中心にお話しされました 現在でも年に何度とおとずれ

こころの支援活動をされています

講演会で紹介された先生の好きな宮沢賢治の『雨ニモマケズ』

全文をみんなで朗読しました

「賢治がいちばん言いたかったことはなんでしょう」という先生の問いかけ

みなさんはおわかりですか

賢治の詩に鍋島先生の活動の『伝えてゆくこと・つなげること』の

力の源なる物語を見つけたように思いました

先生自身も賢治とご遺族とご自身の共時性を話されていました

ひとは自分の進む道の途中で意味と出会うことがあるように思います

進む道に勇気を与えてくれるような出会いです

意味を見つけるとひとは前へ進めます

支援者も同じです

そんな今日は彼岸明けですね

20151120_103316カフェdeモンク関西

月1回開催されています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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[アロマdeセルフケア]4月開催日時おしらせ

20160307_210806非構成的エンカウンターグループ 『アロマdeセルフケア』

4月開催日時決まりました

テーマを決めずに参加されますメンバーの 『今・ここ』のお話で繰り広げられる90分間

最後はいつも新しい自分との出会い

<グループの力>を感じとってください

■4月7日(木)  16:00~17:30

19:00~20:30

■4月22日(金) 19:00~20:30

場所 大阪天満橋カウンセリングルーム こころdeらぼ

問い合わせ★お申込みはhiguchi@cocorodelabo.com 樋口まで

■参加費 2000円

※当日メンバーがおひとりの場合は事前にご連絡させていただきます

前回3月7日のご参加はおひとりでした♡

20160307_210940おひとりの場合は3000円

ピアカウンセリングしています

3月23日開催枠

まだ参加募集しています!

カテゴリー: アロマdeエンカウンターグループ | 5,812件のコメント

そらをみよう 本をよもう ごはんをたべよう

今日はお休み

返信したいメールをあたためて

予約していた美容室まで自転車で向かうことにした

久しぶりに丸一日の休みと自転車

バランスをとるように乗る自転車が春の柔かな風と遊ぶ

髪の手入れをしてもらい

ほんのすこしカラダもかるくなったよう

美容室をでて自転車で走る

そうだ!帰りは公園をぬけて帰ろう

公園を横切ると家までちかい

20160308_154402驚く

なに? あのピンクのグラデーション!

さくら?

さくらだよと独り言20160308_154150

「オカメサクラ」

 

 

とてもhappyな気分になり また自転車を走らせる

こんな時間大事だよなーって思い ふとそらをみた

20160308_155202夕刻の太陽がみえた

ほんの数分前のさくらと太陽

どちらも幻想的

こんな素敵なそらをみつけたささやかな喜びを抱え

もうすぐ着く家まで自転車を走らせる

 

 

 

 

 

 

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セラピストは訓練を受けています

20150819_160330こんにちは

こころdeらぼ セラピストのひぐち愛峰です

カウンセリングにおきまして

[クライアントの問題・課題を明確にしクライアントの目指すゴールに向けて伴走する] 

これがカウンセラーやセラピストの仕事です

そしてこの作業はカウンセリングという決められたのなかでおこなわれます

このというのがとても大事です

カウンセリングは非日常なのです

 

ときにカウンセラーやセラピストはこのに守られています

この意味は訓練を積み、プロであるカウンセラーやセラピストなら

理解できるはず

またこの訓練は一度受けると一生ものというようなものではない

だからわたしは現在も訓練の時間を持っている

そのひとつにエンカウンターグループの参加

メンバーとして参加する場合

ファシリテーターとして参加する場合

コ・ファシリテーターとして参加する場合

まったく違う視点で『場』をみたり 『自分』を感じたりできる

そしてあたりまえだがわたしもひととして進化しているわけだから

数年前の自分ではないわけで・・・

そんなわたしはなかなかの教材でもあります

このグループエンカウンターにもがあります

メンバーひとりひとりを尊重し守るため

今日も基本を大切にカウンセリングに臨みたいと思います

20141229_132804個人カウンセリングのお問い合わせは

higuchi@cocoroderabo.comこちらまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 個人カウンセリング・セラピーのこと | 5,517件のコメント

すばらしい悲しみ 

20150315_173720『すばらしい悲しみ』good grief

~グリーフが癒される10の段階~

グレンジャー・E・ウエストバーグ

水澤都加佐 水澤寧子 共訳

いまからちょうど1年前の3月に出会った一冊

タイトルに「希望」をみつけたような気持ちになって

いろんな悲しみをもっと知ってみようと思った

人は誰でも、その生涯において幾度か、自分の愛する人やものの喪失に直面しなければなりません。この本は、そんなすべての人のためにあるのです (本文抜粋)

仕事の資料をつくるため

本棚を整理していて 

いまもう一度手にした一冊です

再読したいと思います

20151230_140706もし いま ひとりで抱えているのなら

higuchi@cocorodelabo.com

こちらまでメールください

ひとりで抱えないで

こころdeらぼ

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: そらをみよう 本を読もう ごはんをたべよう | 2件のコメント

[アロマdeセルフケア]安心して話せる場

こころdeらぼ♡[アロマdeセルフケア]3月開催のお知らせ

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アロマテラピーしながらエンカウンターグループ

2月の開催すべて終了いたしました

参加者のみなさま ありがとうございます

今月は「カウンセリング」の勉強を共にしていました

仲間も参加してくれました

ロールプレイにたくさん取り組んだことや

事例検討会 グループワーク 逐語録のたいへんなこと

走馬灯のように蘇る中 そんなんもこんなんも

ぜーんぶまるくた 「今!ここ!」でエンカウンターさせていただきました

あらためて・・・参加ありがとうございます

また 来てね

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さて3月開催日時のおしらせ

3月7日(月)  15:00~16:30(残2名)

        19:00~20:30

3月23日(水) 15:00~16:30

        19:00~16:30(残1名)

参加費おひとり2000円(当日おひとりの場合3000円)

場所 大阪天満橋カウンセリングルーム こころdeらぼ

お申込みはhiguchi@cocorodelabo.com 樋口まで お待ちしています(*^_^*)

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カテゴリー: アロマdeエンカウンターグループ | 5件のコメント

マルコム先生のマインドフルネスワークショップセミナー

20160217_130312去る2月21日第1部と23日の第2部の2日間

オーストラリアからマルコムハント先生をお迎えして

『マインドフルネスの勉強会』が開催されそのお手伝いをしました~

まずこころdeらぼは空港までお出迎え

20160221_140841そして会場は大阪上本町 高津宮にて

20160221_143419←第1部の様子です

ここでちょっとマルコム先生の

プロフィールを!

マルコム ハント

オーストラリア メルボルン出身

1974年 パリ大学大学院卒業後メルボルンカウンセリングセンターで

ドラッグ、アルコール依存症のカウンセリングにあたられる

1995年 エバースリーアフターケアセンターの所長となり数多くの精神疾患者のケアにあたられる

1998年 長期間の患者の社会復帰を援助するメンタルヘルスプログラムのトップに任命

2000年にはいりACTやマインドフルネス認知療法の研究、臨床に取り組む

2005年オーストラリアから中国に渡り仏教に興味をもち 浄土教の僧侶となる

現在は2013年オーストラリアでマルコム自身の研究しているニューロマインドフルネスの普及に努め、オーストラリア 中国 香港などでマインドフルネスのワークショップを開催 ニューロリプロセシングセラピーとマインドフルネス療法を中心にさまざまな方のケアをおこなっている

マルコム先生は医療とマインドフルネスの両輪で治療にあたるのがよいという立場で

活動されています

当日はマインドフルネスに興味関心をもたれているかた、また実践されているかた

医療従事者やカウンセラー、主婦、トレーナー いろんなジャンルのかたが

お部屋いっぱいに集まってくださいました

こころdeらぼは自分のこころと仲良くするのに

マインドフルネスは有効ではないだろうか?という観点から

数年前から勉強していて 現在は[グリーフケアサポート10週間プログラム]のワークにも取り入れています

参加者のかたからは

有意義な勉強会となりましたと感想を多く寄せていただきました

集合写真は絶対撮るぞーってこころに決めていたのですが

両日とも時間いっぱいワークに使い・・・撮れずじまい

でもね!2日目の最後、かたづけしてる私に

「写真とりましょーよ」って声かけてくださり

最後残っておられたかたで記念撮影となりました

またご一緒できますのを楽しみにしています

マルコム先生 そしてみなさま

ありがとうございました

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第4回[グリーフケアde勉強会] アートセラピーとグリーフ 今の自分を知るワーク

グリーフ コラージュ 2月22日20160222_170531 コラージュ コラージュ 5 コラージュ3 コラージュ6 コラージュ7 ルーム 2月22日に開催しました 『グリーフケアde勉強会』今の自分を知る

~コラージュ~の様子です

今回はオーストラリアから心理学者マルコムハント先生も参加くださいました

以下はマルコム先生の『グリーフケアde勉強会』の当日の紹介文です

An interesting afternoon with Counsellor and Therapist Manami Higuti in Osaka Japan. She led us through Collage Therapy assisting participants in self discovery… and ability to see their life unfolding in a positive way. I had not considered collage to be therapeutic medium! Photos by permission of participants.

ご参加くださったみなさま 素晴らしいひとときをありがとうございました

また写真の掲載をこころよく承知してくださり感謝いたします

会の雰囲気が伝わるとっても素敵な写真です

マルコム先生お写真ありがとうございます

わたくしごとですが

この日2月22日は亡き夫の8回目の命日でした

童心にかえるように一生懸命コラージュに取り組むみなさんを見守りながら

胸が熱くなる瞬間がありました

こんな穏やかなときを過ごせること

彼も天国で喜んでくれていると思います

さて毎回テーマを決めて開催します

[グリーフケアde勉強会] 次回は4月22日の予定です

スケジュール帳にチェックしておいてくださいね

 

 

 

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カウンセリング始まりから終わりへ

20160122_120218『カウンセリング』は初回面接から始まります

こころdeらぼカウンセリングルームへお越しいただき

主訴をお話ししてもらいます

主訴とは字のごとくクライアントの一番の困りごと

主訴を聞かせていただきカウンセリングをどのように進めてゆくかまでを

初回面接で決めてゆきます

なので初回面接ではカウンセラーはたくさん話します

こころdeらぼの初回面接はお茶をお出しします

そして次回面接日時を決めて・・・

2回目からはお茶はお出ししません

クライアントの課題に取り組む50分間

クライアントとカウンセラーのまわりは言語と非言語で創りあげられた世界

ここからクライアントの作業が始まります

ルームを出られて次の面接までのあいだも

クライアントの作業は続いています

どんどん自分と向き合うクライアント

 

終わりはクライアントが知っておられる

だからカウンセリングを重ねる時間はそれぞれ

 

せーのーでって言って終える

着地点に向けてすこし勢いがいるような

そんな終わりもある

着地点へ向けてがんばるクライアント

カウンセラーは終結まで伴走します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「アロマdeセルフケア」3月開催日時おしらせ

20151230_140706こんにちは こころdeらぼです

今日は新月ですね

そこで!

[アロマdeセルフケア]3月開催のおしらせです

日時 3月7日(月) 15:00~16:30 19:00~20:30

3月23日(水)15:00~16:30 19:00~20:30

場所 こころdeらぼカウンセリングルーム

料金 おひとり2000円

当日ご参加がおひとりの場合3000円(事前にご連絡いたします)

20151225_192234 アロマテラピーを用いてすすめるエンカウンターグループです

様子など、どんなことしてるのかな?ってときは

このこころdeらぼホームページのトップページ右上

アロマdeセルフケアおしらせをクリック!してみてね

参加者さまのお顔はお見せしていませんがクローズド(場を終わり)に書いてもらいます

感想や絵を掲載させていただいています 雰囲気伝わりましたら嬉しいです

2月開催残席は2月26日15:00~と19:00~のみとなりました<m(__)m>

では3月もお待ちしています

 

 

 

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「人間は生まれか育ちか」日本語教育を支える心理学講義より

20160204_095143滋賀県瀬田にあります龍谷大学キャンパス内にあります

20160204_095237放送大学滋賀学習センターで

 

『日本語教育を支える心理学』滋賀大学教授 平畑 奈美先生の授業を受けてきました

日本語教育の概要から始まり心理学史の復習と人間性心理学の発想に基づく外国語教授法の知識を入れてきました

印象に残っていますのは先生はネイティブ教師としてアメリカで日本語を教えていたころの体験をいまは誇りに思っているとおっしゃっていたこと

どんなことかといいますと

当時 教室に朝日新聞を持ち込んだ際 なにをやってるんだっ? この日本人というような冷ややかな態度を感じ そして学校側に新聞の持ち込みを注意されたそうで

十数年前からすでにアメリカ教育界では意識が高く 新聞の広告覧は子供にとって影響を及ぼすということ そんなこともわからないのかということ

でも先生は日本の国は犯罪が少ないと思うと同僚に伝えたそうですが・・

このような各国の意識の違いからくるところからの学びは自分の教師としての

基礎となっている、当時はものすごく落ち込んだりもしましたがあの時の自分があるから

今の教師としての自分がある だからあの経験を私は誇りに思っていますとおっしゃっていました

そしてもうひとつ、心理学において中世から近代への課題ともいえる

「人間は生まれか、育ちか」経験環境重視と遺伝・生得重視の課題を2日間を通して

問題提起してくださいました

一日目の授業で私は意気込んで 経験環境重視!と挙手しました

でもこの授業を受けているあいだに気づいたのです

自分の偏りに・・・引っ張られている自分に

先生は一貫してこの2日間 自分の知識見聞をただ伝えるということを一貫されていました 学生からの質疑応答で指摘をされても動じることなく、あやまる姿勢、それは自分の伝えたことが誤りであったということではなく、自分の表現が至らなかったということ

大事なのは 生まれか育ちかを決めるのじゃなく どうなんだろう?って考えることなんだと先生の授業を受けていてそう思いました

カウンセラーの仕事においてもとても大事な姿勢であると思う

それから先生の表現でおもしろかったのは

心理の世界の人って ああ。友人も大学の教授とかいますけど・・

気づきぃとか好きですよねぇ なんだか私なんておおきなお世話って感じがするんですよね ←これが私には超ウケました 笑

20160204_111509これで私の卒業に向けての面接授業はすべて終了

私はもしかして心理の世界の人間なのかもと勘違いしていたことに客観視できましたこと

授業の感想に心理と教育専攻最後の授業にシンクロニシティを思いましたことを伝えて 先生に感謝の意を述べさせていただきました 20160204_164637

龍谷大学瀬田キャンパスは広い~20160204_072121

大学近辺に食堂やコンビニがないのでお弁当持参しましたよー

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 大学deお勉強 | 2件のコメント

♡2月22日開催グリーフケアde勉強会おしらせ♡

[グリーフケアde勉強会]開催のおしらせです

テーマ:いまの自分を知る

~コラージュ~をいたしましょう

 

こころdeらぼグリーフケアサポート10週間プログラム

のワークのひとつでも取り組んでいただいてますコラージュ

 

今の自分を知る手がかりとなりますアートセラピーがあります

 

今回の[グリーフケアde勉強会]はコラージュします

コラージュで貴方の潜在意識にアクセス

コラージュはご存じでしょうか?

身近な材料を使ってできる芸術療法のひとつです

私はひとりでわけわかんなくなってきたときや

あれ?私、なにかに引っ張られてる?なんていうとき

たま~にやってます

そもそもこの表現自体 あやしい~ ですが

ひとのココロは十人十色でして

感じ方表し方使う言語、知識によって違うのです

 

仲間と一緒にするコラージュはまた格別

で・・・コラージュってなに?!

 

知ってるひとも 知ってみたい人も いまコラージュしたいひとも

集まれ~ お待ちしています

お申込みはhiguchi@cocorodelabo.com

※もしご自宅に読み終わりました雑誌がありましたら

当日お持ちいただければ嬉しいです

日時 2月22日(月曜日)15時~17時

場所 大阪天満橋カウンセリングルーム こころdeらぼ

会費 1000円 (学生500円)

人数 3~5名くらい

20140329_1606122014年の秋にリヴオン主催 いのちの学校

で取り組みました私の作品

カテゴリー: グリーフケアde勉強会 | 5,891件のコメント

そんなカウンセラーの一日

20160123_120705みなさま こんばんは

美しい満月はご覧になられましたか?

~カウンセラーひぐち愛峰の一日~

今朝はお米を生地にしましたウインナーパンと

トースターで焼いたパンドミにつくりおきおかずのきんぴらごぼうをトッピングして

ホットコーヒーで朝昼兼のごはんをいただきました

きんぴらごぼうとパンは合います

そしてお仕事へと出発

ぼちぼち確定申告の時期だよなぁと思いながら出勤

そんなこころdeらぼ 樋口愛峰のところにも

申告書の入りましたぶあっつい封筒が東税務署から届いていました

経理をお願いしてます先生と打ち合わせ

そして出張カウンセリングへと移動

カウンセリングルームをはじめてから出張カウンセリングは初めてのケースです

ご紹介ということで寄せていただいています

お仕事を終え・・・

20160126_174206今日は久しぶりに器を買っちゃいました

美濃焼の中皿 箸置きじゃないよ 笑

 

 

 

晩ごはんにさんまの開きを焼いてこのお皿にのせました

ひじき煮と油揚げとだいこんのお味噌汁も・・・

ごちそう様でした

そしてお風呂に入って

今夜もアメリカンドラマ『lost』を見るとします

そんなカウンセラーひぐち愛峰の一日でした

20160122_120218写真は出張の車窓から

 

 

 

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丁寧に味わいたいよね・・・エンカウンターグループ

20160120_182154新年1月こころdeらぼ主催 [アロマdeセルフケア]

素敵な出会いとともにすべての日程終了いたしました

来月開催日時のお知らせいたします

アロマテラピーによる芳香&エンカウンターグループ

仲間がそれぞれにココロの言葉で話すことで互いの理解を深め、自己の受容と成長、対人関係の変化を促すエンカウンターグループに参加しませんか?!

毎月こじんまりと開催しています

場所 大阪天満橋カウンセリングルーム こころdeらぼ

日時 2月8日(月)  ① 15:00~16:30 ②19:00~20:30

2月17日(水) 19:00~20:30

2月26日(金) ① 15:00~16:30 ②19:00~20:30

※10分前にお越しくださいませ

参加費 おひとり 2000円

参加がおひとりの場合は3000円(事前にご連絡いたします)

ひとりのじかんって大切ですよね 芳醇 熟成させるためのじかん

今年も一緒にはじめましょうね そして深く繋がりましょう

20160120_2052172月のご参加おまちしています

 

 

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初めての地 島根県出雲の国へ 

20160116_070453特急やくも1号に乗って

初めての地 島根県へ卒業旅行と称して行ってきました

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島根学習センターにて

講師は会下和宏(島根大学学術情報機構ミュージアム) 先生

弥生時代の墳墓から、葬送儀礼が集団のどのような死生観に基づいて死に対応したものだったのか?葬送儀礼が社会の統合や結合強化においてどんな役割を果たしたか?また、中国大陸、朝鮮半島における墓制が日本列島の弥生墳墓に与えた影響 これらの問題への関心から繰り広げられる講義

魏志倭人伝:記述抜粋

人が死んだらまず棺に納めて十日余とどめる この間肉食をせず

喪主は大声で鳴き叫び そのほかの人々は歌い舞い酒を飲む

埋葬を終えたら一同で川に行き禊<みそぎ>を行うが

これは中国の練沐(生後13か月目の清め)に似ていてねりぎぬを衣て

水浴するのである  20160117_111347

日本における死への対応を我が国の歴史から紐解くように探るなか 私の死生観を構築することのできた2日間でした  日本の歴史はヒントが沢山 そう私のルーツ!

知恵 智慧の宝庫  この地に身をおけましたことに 自然と感謝の思いが湧いてきました

そして思いました 弥生時代は階級の時代 階層、搾取のない社会です

しかし私たちの暮らしているいまは・・・

現代を生きているわたしたちの葬送ってどのようなものなのか?

かけがえのないひととのお別れを偲ぶ思いと

切っても切れない具体的な諸問題について!

来月2月22日こころde らぼ主催 [グリーフケアde 勉強会] のテーマになりそうな予感

出雲の国の予備知識なく(もともとモノを知らない人なので)行動を決めた2日間でしたが偶然がいくつも重なり…わたしの中のいろんな課題もやっぱりコレ!なんてたくさん感じれましたひとり旅でした  学習センターは松江でしたがお宿は玉造温泉にしました

20160117_091206今度は誰かを誘っていってみたいと思います

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メール送受信の不具合解決(*^_^*)とこころde本

20151215_152251こころdeらぼとみなさまを繋ぐ

higuchi@cocorodelabo.com メール受信の不具合

解決いたしました ご迷惑おかけしました

追って確認の返信させていただいています

復旧作業に取り組ませてもらうかたわら・・・

年末から一冊読み上げた本がありますのでご紹介

『終末期と言葉 ナラティブ/当事者』20151211_142028

高橋規子 小森康永 金剛出版

2011年11月、食道がんでこの世を去った気鋭の心理臨床家

高橋規子と精神腫瘍医・小森康永のメール往復書簡を中心にまとめられたこの本は、刻々と進行するがんと「終末期」の時間を縦糸に、当事者が語ることの可能性を横糸に織り上げられたひとつのナラティブ実践である 本書に収められた遺稿

「友人Dの研究」に結実するセラピスト・高橋規子の支援から協同へのラジカルな転換は、自らの「終末期」の構築を通してその先へと読者を誘う 「言葉の力」への信頼が駆動するナラティブというプロジェクトにおいて、死にゆく人に/死にゆく人はなにができるのか 本書はその試みである <以上本書カバー裏面記載より抜粋>

本書に[原家族]という表現がでてきます

その人が生まれ育った家族、子供時代の家族 自分のつくった家族からみた家族

そういうものを客観的にとらえるこの感覚が

臨床家なら馴染みはあるのですが

著者:高橋規子の個としての家族と自分の捉えかたの表現に

私自身共感できたことで力をいただくことができました

[原家族]と自分をいかに切り離し客観できるかが

臨床においてとても重要であることは

いまさら言うまでもないのですが

本書が今この時期に完読できましたことは

これから新しく始めます面接への

儀式でもある

あたらしい靴下に履き替える行為(心情)ともなりました

出会うべくして出会うということ

私にとりましてのたいせつな一冊のなかの一冊

しっくりとくる自分というものにあらためて出会えた

私はこれほどに 長年、探究してきたことと合い重なる感覚をもった

本との出会いに鼓舞いたしました

これからも準備してゆきます

これからもどうぞよろしくおねがいいたします

こころdeらぼ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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