この時期にあらためて自分の言葉で記しておこうと思います。
カウンセリングにおける職業倫理のひとつに
多重関係(二重関係)の禁止というものがあります。
クライアントとカウンセラーはカウンセリング契約を交わします。
日時を決めて、決められた場所で面接をおこないます。
時間の枠はしっかりと守られていて
たとえば10分遅刻されても終了時間はかわることはありません。
クライアントが話続けておられる場合でも
時間に気づいていただくよう促しの言葉をかけます。
そしてカウンセリング継続中は極端な話、道で会っても
私的な会話はもちろん、軽く会釈程度でその場を離れます。
まして食事を共にすることなどありませんね。
カウンセラーとクライエントは、友達や家族のような私的関係ではなく
契約を保つことが必要とされます。
そして、この関係を維持することにより、カウンセリングは日常の延長ではなく、
治療的であり、またクライアントのこころの成長作業の意味を持つ
特別な場面となるのです。
カウンセリング場面が日常から切り離される、カウンセリングの枠が守られるから
カウンセリングが有効なものとなります。
そしてその枠を守るのがカウンセラーの役目です。
カウンセリングは特別な時間の共有なのです。
次回は守秘義務についてです。
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