人はどの様にして記憶しているのか。
そして記憶してゆくのか。
実際の体験から質問という形で聞き進められたとき
ひとはどこまで事実に基づくことができるのだろうか。
カウンセリングでは事実はあまり重要ではありません。
もちろん精神判定などカウンセリングによっては妄想との判断が必要なケースもあります。
カウンセリングへ来談されるクライアントは
カウンセラーという存在を前にして語ります。
これは心のケアです。
過酷な状況を体験し置き去りに、蔑ろになった自分自身をケアするためです。
自身を健全なるものへ導くのです。
カウンセラーの役割は蔑ろにされた心を共にみつめ傾聴すること
そしてカウンセリングを受けてより一層傷ついたと話され
来談されたクライアントの痛みに自身が近づいた経験でもあり
初心に返る出来事を体験しここに記しておこうと思います。
それぞれの現場で行われている対象者の「話を聞く」に
相手を思う姿勢についてや聞き進めによる守られないものについて
勉強会でも取り組んでいきたいと思います。