「おひとりさま」というものは
自分で言うには潔く
賢明な個を想馳せる。
上野千鶴子さんという社会学者のお陰かもしれません。
この「おひとりさま」
最近 身に染みるのです。
すこし思考停止状態です。
自由の不自由さ
人ってなんだかんだって言ったって
毎日生きてゆくことのこころの支えって
気にかけてもらっていることや
手間をかけてもらっていること
おなじくして
気にかかるひとがいることや
誰かのために手間をかけること
そんなことに
馴染みながら暮らしている。
でもね
いつかは みんな「おひとりさま」
あれ?これって上野千鶴子さんの本 (出版社 青灯社)のタイトルですよね。
人生には何度か卒業のような節目がやって来るのだと思います。
一生のうち何回卒業するかはひとそれぞれで
それは精神の成長へ繫がるものだと思います。
ふと 母のことを思い出した。
父が他界したとき
母は60歳
長女の私が家を出て
それから妹の結婚
母は65歳でひとり暮らしとなった。
母のあの頃の気持ち
今になってわかる気がする。
私はあの頃の母よりまだ若い
しかし
十二分に身に染みているではないか。
そう さみしいのだ。
あの頃の母は猛烈にさみしかったであろう。
仕事と趣味へ一生懸命に時間を費やしていた
そんな母のことしか見えていなかった。
揺らぎ
母はこの内的作業と外的作業を揺らぎながら
自分を保ち生きていたのだと
母が他界してもうすぐ3年になるこの秋に
今は亡き母をとても近くに感じた今日でした。