どうしても書いておきたいことがありました。
月に2度のピアノのレッスンに通うこの頃です。
自分のリズム感のなさに泣き笑いし時には情けない気持ちになりながらも
それでも先生がとても素敵でなによりお手本に弾いてくださる音たちに癒されて昨年9月から始めたレッスンは続いています。
それはさておき
レッスンに通う最寄りの駅出口のすぐそばに和菓子屋さんがあります。
あんこ好きの私にとって店先に並ぶ季節の和菓子を目にするのも
愉しみのひとつとなりました。レッスンが気持ちよく終えることが出来た日
また新しい指使いの課題をいただいた日 自分をほんの少し労ったり、励ましたりしてやりたいとき、なんやかんやと理由を作って「よし、今日は寄って帰ろう!」って具合です。
先日のレッスンに向かうときも速足の横眼使いで店先をチェックしました。
すると『鮎』がきれいに並んでありました。
求肥をカステラ生地に包んだ清流を泳ぐ鮎を形にした和菓子です。
季節やなぁ。と一瞬思い立ち止まるも『鮎』にはあんこが入っていない、と思い直しそのままレッスンへ歩き出しました。
そこから私の思い出の場面が交わした言葉があの時の行動が蘇ってきたのです。
「あの子好きやったなぁ」
あの頃はあんこ入ってなくても買って帰っていたことに気づく
その場面をそのままを受けとめて思い出していた。
すると一緒に大切に交わし在っていた豊かな時を知り
今の自分も豊かであると感じたのです。
悲しみの中にいるときから続いているのだと思います。
悲しいことは感じたくないや忘れてしまいたいと思うほどの時間があったのも
ほんとうです。
こんな風に思い出すことができることがとても嬉しく思いました。
辛さを伴わない記憶 体験はあのときと同じ自分なのに自分への影響が違っている。
今の自分が自分であることの実感は生きるちからになります。
これからも毎日の暮らしの中で誰かと大切に過ごした記憶は
ふと蘇るのだと思います 。
できればこれからもこんな風に思い出したいものです。
だからここに書いておきます。