日本の文化や慣習にあたりまえに身を置いて過ごしていた頃が
懐かしくさえ思える。
本来 年の越し方はどの様なものなのか。
あらためて思う。
ふと
茨木のり子さんの詩を再読したくなりました。
『倚りかからず』 ちくま文庫
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれくらい
自分の耳目
自分の二本足のみで立っていて
なに不都合なことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
どうぞ良いお年をお迎えください。